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SEOと関係あるの?Google 品質評価ガイドラインの使い方

 

「Google 品質評価ガイドラインってSEOとどう関係あるの?内容が気になるけど、英語でしか公開されていないから読めない!なにが書いてあるのかわかりやすく教えて」

 

こんな疑問に答えます。

 

今回は、SEO対策講座「中級者コース」の第1回目です。

 

本記事でわかること

  • Google 品質評価ガイドラインとは
  • Google 品質評価ガイドラインとSEOの関係
  • Google 品質評価ガイドラインでおさえるべきポイント
    (上位表示を狙うためのポイント)

 

なお、本記事で参考にしているGoogl 品質評価ガイドラインは、2019年12月5日に公開されたばかりの最新版です。

 

Google 品質評価ガイドラインとは?

 

ガイドラインの目的は?

Google 品質評価ガイドラインの目的は、「検索エンジンの質を評価するため」のガイドラインです。

そしてこのガイドラインを使うのは、検索エンジンの質を評価する人ですね。

 

ガイドラインの第1章では、以下のように書かれています。

赤線部分を訳すと、「世界各地での評価は、検索エンジンの質を評価するために使われます。」ですね。

0.1 The Purpose of Search Quality Rating

Your ratings will be used to evaluate search engine quality around the world. Good search engines give results that are helpful for people in their specific language and locale.It is important that you are familiar with and comfortable using a search engine. We encourage you to be an expert in Google search! For example, experiment with using operators (e.g., quotes or a dash) in your searches or try using Google’s advanced search option.

 

つまり、Google 品質評価ガイドラインを使うことにより、「検索エンジンの質を上げ、Google 検索サービスがユーザーにとって便利で使いやすいものにするため」にGoogleが導入しているものの一つということですね。

 

ガイドラインは誰のためのもの?

このガイドラインの対象者、すなわち、Google 検索エンジンを評価する人については、以下のように書かれています。

 

赤線部分を訳すと、「(このガイドラインを使い、)品質評価者として、様々なタイプの評価プロジェクトに取り組むことになります」ですね。

General Guidelines Overview

Welcome to the Search Quality Rating Program!

As a Search Quality Rater, you will work on many different types of rating projects. The General Guidelines primarily cover Page Quality (PQ) rating and Needs Met (NM) rating; however, the concepts are also important for many other types of rating tasks.
For brevity, we refer to “Search Quality Raters” as “raters” in these guidelines.

出典: Google 品質評価ガイドライン(英語版のみ)

 

ここでキーパーソンとなるのは、「品質評価者」です。

ガイドラインの中では、「Search Quality Raters」と呼ばれていますね。

 

SEOと関係あるの?

結論からいうと、Google 品質評価ガイドラインはSEOと深く関係しています。

 

もう少しこのガイドラインとSEOの関係を具体的にいうと、こんな感じです。

  • Google がSEOで使う検索アルゴリズム案を絞り込むために使われる
  • 検索アルゴリズム案の絞り込みは、「品質評価者」が行う
  • 「品質評価者」は、Googleが委託した専門的知識をもった人

 

ここでキーパーソンとなるのは、「品質評価者」です。

ガイドラインの中では、「Search Quality Raters」と呼ばれていますね。

 

注意ポイント

Google 品質評価ガイドラインは、あくまで「品質評価者が」検索アルゴリズム案を評価するために使っているもので、検索アルゴリズムのしくみを示したものではない点に注意しましょう。

 

テック

とはいえ、このガイドラインに書かれている検索アルゴリズムの評価基準や評価対象は、SEO対策をする上で貴重な情報なので、これを活用しない手はないですね。

 

ガイドラインはいつ使われるの?

Google 品質評価ガイドラインが使われるのは、検索アルゴリズム案の絞り込みの初期段階です。

以下は、検索アルゴリズムが決定するまでのかんたんなフローです。

 

検索アルゴリズムの決定フロー
(カッコ内はアルゴリズム案の数)

  1. 検索品質評価者によるテスト(383,605 )
  2. 比較テスト(10,391)
  3. ライブトラフィックテスト(7,018)
  4. 公開(665)

参考:Google 検索サービス公式サイト

 

はじめ10万ほどあったアルゴリズム案は、品質評価者により、約10分の1にまで絞り込まれるんですね。

そして最終的には665もの検索アルゴリズムが採用されています。

 

「評価者」が行うGoogle検索アルゴリズムの品質評価とは?

Google 検索アルゴリズムの品質評価とは、「Google 検索のユーザーに満足してもらうための検索結果を表示するための検索結果品質」の評価ですね。

 

Googleの公式ページでは、このように書かれています。

383,605 件の検索品質評価テスト

Google では、外部の検索品質評価者と協力して、検索結果の品質を継続的に評価しています。

評価者は、ウェブサイトのリンクをクリックしたユーザーがそのサイトで目的の情報を適切に得られるかどうかを評価して、コンテンツの専門性、権威性、信頼性に基づいて検索結果の品質を判定します。

これらの評価が検索順位に直接影響することはありませんが、世界中の Google 検索のユーザーに満足していただける検索結果を表示するための検索結果品質の評価基準として役立てられています。

常に一貫したアプローチがとれるように、Google では検索品質評価ガイドラインを公開し、適切な評価を行うための指針や例を評価者に提供しています。このガイドラインはこちらでご覧いただけます。

検索結果の品質を評価することは簡単そうに聞こえますが、十分な検討が必要となる場合も多々あります。質の高い検索結果を提供し続けるためには、評価者からのフィードバックが不可欠なのです。

 

Google公式も言っているように、品質評価者による評価自体は検索順位には直接影響しているわけではないんですね。

ただ、品質評価者の評価は、検索アルゴリズムの採用に関わるので、SEOとも関係があることになります。

 

Google 品質評価ガイドラインでおさえるべきポイントは?

品質評価の指標は3つある(NM・MUN・PQ)

評価指標1: Needs Met
(検索ユーザーのニーズとの一致)

評価指標2: Mobile User Needs
(モバイルユーザーにとっての使いやすさ)

評価指標3: Page Quality
(内容の質の高さ・信頼性)

 

Google の検索アルゴリズムは、これら3つの指標を用いて評価され、決定されています。

つまり、SEO対策を行うときは、この3つをおさえてコンテンツをつくることがポイントです。

 

これら3つの指標をざっくり説明すると、

 

「Need Met」は、検索ユーザーのニーズとコンテンツの内容が一致しているかどうか。

「Mobile User Needs」は、モバイルユーザーにとって使いやすい(アクセスのしやすい、見やすい)かどうか。

「Page Quality」は、記事ページの内容の質や信頼性が高いかどうか。

 

を示す指標ですね。

 

「 Needs Met」がもっとも重要な指標

「Needs Met」は、コンテンツの内容が検索ユーザーが求めるものと一致しているかどうかを評価するためのものです。

ガイドラインでは、3つの指標の中で、この指標がもっとも重要であると書かれています。

 

たしかに、どんなに「Mobile User Needs(モバイルユーザーにとっての使いやすさ)」や、「Page quality(質の高さ・信頼性)」の評価が高くても、「Needs Met(検索ユーザーのニーズとの一致)」の評価が低いコンテンツ、すなわち検索ユーザーが知りたい情報と見当違いの情報を提供していては、検索サービスの質が高いとはいえませんよね。

 

たとえば、出張先で美味しい晩ご飯が食べられるお店をGoogleで調べたいのに、検索結果に家でかんたんに作れる料理のレシピを紹介したサイトばかりが上位表示されていたらイヤですよね。

 

こうした理由から、コンテンツをつくるときは、「Needs Met(検索ユーザーのニーズとの一致)」をいちばんに考えてつくりましょうね。

 

本日の講義はここまで。

次回は、Googleが「Needs Met」という指標を、どのように使って評価しているのかを詳しく見ていきます。

そして、具体的にどのように記事を改善すれば検索エンジンから高い評価をもらえるかを解説します。

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