「2ヶ月以上たったのに、記事がなかなか上位表示されない。どうやってリライトしたらいいの?」
こんな悩みに答えていきます。
今回は、SEO対策講座「中級編」の第5回です。
本記事の内容
- ブログ記事をリライトするタイミングは?
- 3ヶ月たっても上位表示されなかったブログ記事の共通点と理由
- ブログ記事のリライト効果と理由
- 【SEO対策】ブログ記事をリライトする3ステップ
ブログ記事をリライトするタイミングは?
リライト時期の目安は2〜3ヶ月後
ブログを運営していて、がんばって記事を書いたのに、なかなかGoogle検索結果で上位表示されなくて困っている人って多いですよね。
記事が上位表示されないときの対処方法は、記事のリライトが基本になります。
リライトする時期の目安は、記事を初投稿してから2〜3ヶ月です。
もっと具体的にいえば、
・2ヶ月たっても100以内に入らない時
・3ヶ月たっても50位以内に入らない時
がリライトをするタイミングの目安ですね。
ただし、このリライトの目安時期は、これまでの私の経験を踏まえたものなので、ブログの運用年数や、ブログジャンル、月間アクセス数などによって最適なタイミングが異なる可能性もあります。
ブログ記事をリライトする時期は、実際に自分のサイトで試行錯誤し、効果がもっとも高いタイミングを見つけていくことがポイントです。
3ヶ月たっても上位表示されなかったブログ記事の共通点と理由
本ブログでは、これまで70記事以上書いてきましたが、それらの中には3ヶ月以上たってもGoogle検索結果でのランキングがまったく上がらない記事がいくつかありました。
そこで記事の内容をリライトをした結果、それらほとんどの記事が、わずか1ヶ月後にランキングが50位以上も上昇しました。
この経験を踏まえ、ランキング改善に効果があるリライト方法について、できる限り具体的に解説していきます。
3ヶ月たっても上位表示されなかった記事の共通点
- 「検索ユーザーのニーズ(検索意図)」を満たしていない
- 「コンテンツの専門性、権威性、信頼性」が低い
- 「モバイルユーザーのニーズ」を満たしていない
上記3つの「」で囲った部分は、Googleが記事の品質を評価するときに実際に使っている指標(Google 品質評価ガイドライン参照)ですね。
見事に3つすべての評価指標で、最低評価に相当する内容の記事になっていました。
勘がいいあなたはもう気づいてしまったかもしれませんが、逆にこれら3つの評価指標で、高評価となるようにブログ記事をリライトすれば、SEOで上位表示を狙うための対策を強化できるってことですね。
詳しくは本記事の後半で。
それでは、3ヶ月たっても上位表示されない記事の共通点をもう少し具体的に解説します。
リライトする際の注意点として参考にしてくださいね。
1.検索ユーザーのニーズ(検索意図)を満たしていない
まず一つ目の共通点は、検索ユーザーのニーズ(検索意図)を満たしていない点でした。
つまり、検索ユーザーが求めている情報がすべて書かれていない、または情報が不足していたせいで、記事の内容が検索ユーザーを満足させられていませんでした。
Goolge検索サービスを利用するユーザーは、何かしら知りたいことがあって検索しています。
それなのに、肝心のユーザーが知りたいことが書かれていな記事なんて存在価値すらなかったんです。
自分の記事なので、ちょっと厳しく評価していきます。
SEOで低評価になる(上位表示されない)理由
- 検索ユーザーのニーズ(検索意図)を満たしていない記事は、検索ユーザーにとって価値が低い。
- 価値が低い記事は、検索ユーザーに読んでもらえない。
- そのような記事が検索上位にあると、Google検索サービス自体の質が下がり、信頼がなくなる。
- その結果、検索ユーザーにとって利用価値が低い検索サービスになる。
- 検索意図を満たしていない記事は、検索エンジンからも評価が下がる。
- つまり検索エンジンは、上位表示しない。
上位表示されなかった記事の具体例(本ブログの実際の記事)
本ブログで、3ヶ月たっても上位表示されなかった記事の一つは、「SEOキーワード選定のコツ【SEO対策入門編3】」です。
この記事では、当初、SEOキーワードの選定とタイトルで謳っておきながら、実際の内容は、「SEOキーワード選定とは?SEO対策でキーワード選定がなぜ重要か?」という疑問に対する答えばかりを書いていました。
この内容だけでは、「SEOキーワード選定のコツ」を知りたいユーザーにその答えを提供できていないので、記事の評価は低くなります。
つまり、検索ユーザーにとって価値がない記事であるため、検索上位に表示されないのは当然です。
2.コンテンツの専門性、権威性、信頼性が低い
3ヶ月しても上位表示されなかった記事の共通点の2つ目は、コンテンツの専門性、権威性、信頼性が低いことでした。
つまり、検索ユーザーから内容が本当かどうか疑問がもたれるような質が低い記事だったんです。
とくに、記事の内容に信頼性があるかどうかは、検索ユーザーが無意識にも判別していることです。
たとえ検索ユーザーが求めている情報が記事に含まれていても、その内容自体に少しでも疑問を持てば、その記事ページから離脱されやすくなります。
検索上位に表示されない理由
- 検索ユーザーが求めている情報が書かれていれば、冒頭だけは読んでもらえるかもしれない。
- ただ、内容に信頼性がなければ、検索ユーザーはその記事ページから離脱する。
- つまり、記事ページ内での滞在時間が短くなる。
- 滞在時間が短い記事は、検索エンジンからの評価が下がる。
- ゆえに、上位表示されにくくなる。
3.モバイルユーザーのニーズを満たしていない
3つ目の共通点は、モバイルユーザーのニーズを満たしていなかった点です。
つまり、モバイルから記事ページにアクセスしたときに、記事の文字が小さすぎたり、画像配置や文字配置がずれて画面からはみ出ていたりなど、モバイルユーザーにとっての利便性低くなっていました。
本ブログの記事を書くときには、いつもPCで記事を書いていますが、記事を書いたあとにスマホで記事内容をまったく確認していなかったので、このようなミスをしていました。
検索上位に表示されない理由
- モバイルユーザーにとって、記事ページの利便性が低い。
- 利便性が低いと、その記事ページ内での滞在時間が短くなる。
- 検索ユーザーの滞在時間が短い記事は、検索エンジンからの評価も下がる。
- つまり、検索上位に表示されない。
- これは、検索サービスの質を下げないためのSEOのしくみ。
ブログ記事のリライト効果がでたのは1週間後!Google順位アップまでの過程
- Bingの順位が一気に下がった
(リライト直後) - Bingの順位が上がりはじめた
(リライト1週間後) - Yahoo!の順位が上がりはじめた
(リライト1ヶ月後) - Googleの順位が上がりはじめた
(リライト3ヶ月後)
リライト直後は一時的に順位が下がりますが、心配不要。
一時的(1週間程度)に順位が下がった後に、その反動で一気に順位が上がるのがリライト効果の特徴なんです。
リライト効果がはじめに出るのは「Bing」での検索結果の順位
リライトした直後は、一時的に順位が下がることはよく聞いていましたが、ほんとにそのとおりで、リライトした翌日以降は、順位が一気に下がりました。
日によっては圏外になることもあり、「リライト方法が間違っていた?!」と焦り始めたちょうど1週間後、順位が一気に上昇!
リライト効果が一番はじめに出たのは、Bingの順位で、その次はYahoo!の順位が徐々に上がりはじめました。
そしてリライトして3ヶ月がたったとき、ついにGoogleの順位も上がり始めました!
リライトから1ヶ月たっても「圏外」のままの記事は一からつくりなおそう!
本サイトでリライトした記事の中には、1ヶ月たってもGoogleの検索順位が「圏外」のままの記事もありました。
原因はリライト方法に問題があると考え、検索上位記事を参考にし、何度もリライトしましたが、結局、それでも「圏外」から抜け出せませんでした。
しかし、同じキーワードで一から記事をつくりなおしたところ、記事の投稿から3ヶ月後にはGoogleで50位以内に入り、現在も順位上昇中です。
このリライト経験から分かったことは、リライトでは対応しきれないほど低品質の記事は、リライトではなく、新しく記事を書き直した方がGoogleからの評価を上げやすいということでした。
リライト効果が大きかったのは「Bing」の順位が50位以内の記事
リライト効果が最も大きかったのは、Bing の検索結果での順位がすでに50位以内に入っている記事です。
順位が50位以下の記事や、ましてや順位圏外の記事は、リライトしてもYahoo!やGoogleの順位はほとんど上がりませでした。
前述したように、リライト効果は、Bing → Yahoo! → Google の順に徐々に上がるという特徴がありました。
リライトする前の時点で、Bingの順位が低いということは、Yahoo!やGoogleの順位はそれ以上に低いということです。
このような理由により、本ブログではリライトの対象の記事を決めるときは、Bingの順位が50位以内を目安としています。
【SEO対策】ブログ記事をリライトする3ステップ
ここからは、ブログ記事をリライトするための方法を、以下3つのステップに分けて解説していきます。
- ニーズマッチを改善する
- ページ品質を改善する
- モバイルユーザーのニーズマッチを改善する
これら3つの方法は、すべて Googleが公表している「品質評価ガイドライン」の内容にもとづきいた、記事の質を上げるための方法です。
Googleの品質評価ガイドライン自体は、Google検索エンジン(SEO)のアルゴリズムを評価し、改善の協力をしている「評価者」と呼ばれる世界各国の人たち向けに公開されているガイドラインです。
しかしそれらを活用することで、Googleが考える「品質が高い記事」が具体的にどのような記事なのかがわかるんです。
ちなみに、このGoogleの品質評価ガイドラインにもとづく上記3つの方法によるリライトは、すでに本ブログで実際に試し、その効果を確認しています。
ニーズマッチを改善する
具体的ステップ
- 検索上位を狙いたい「キーワード」で実際に検索する
- 上位10記事の目次をチェックする
- 各記事で共通した内容が検索意図の軸となる部分である
- この検索意図の軸がメインコンテンツになるように記事をリライトする
ニーズマッチの改善は、記事のリライトにおいて最も重要なポイントです。
これを改善しない限り、上位表示されません。
なぜなら記事ページの内容が、検索エンジンのユーザーのニーズとずれていたら、その情報の価値はないのとほぼ同じです。
まずは、このニーズマッチを真っ先にリライトして改善しましょう。
ページ品質(E-A-T)を改善する
具体的ステップ
- 記事内のメインコンテンツとなる情報の根拠(情報源)を明確にする
- 根拠は、1次資料や、公式の資料・データを使う
- (1次資料とはオリジナルの情報のこと)
- お問い合わせフォームを設置する
- ブログサイトの運営者情報を明記する
- 記事内容に関連する根拠のある実績(資格やWEB上などで公になっているもの)を明示する
- 関連記事を書き、内部リンクを増やす
ページ品質の改善では、上記のように E-A-T(E:専門性、A:権威性、T:信頼性)が満たされるように記事をリライトします。
とはいえ、E-A-Tの中でも A: 権威性は外部リンクを増やすことが必要であり、リライトによって直接的に改善できるものではありません。
外部リンクは。ニーズマッチとページ品質を改善し、ユーザーにとって価値ある記事ページをつくることで、他サイトの記事で外部リンクしてもらえるようにがんばりましょう。
モバイルユーザーのニーズマッチを改善する
- 記事ページをスマホで確認する
- 1文を短くし、スマホ画面でも読みやすくする
- 文字や画像がズレている箇所をなおす
- ボタンやリンクの間隔を広げ、クリックしやすくする
- 文字を大きくし、読みやすくする
スマホからの検索ユーザーの目線で利便性を考え、記事ページをリライトします。
PCでいくら読みやすい記事になっていても、スマホで記事ページを開けると、「読みにくい!」ってなることが多々あります。
PCで記事を書いた人は、必ずスマホでも記事ページをチェックし、モバイルユーザーにとって読みやすく、使いやすいブログサイトをつくりましょう。