ブログ初心者:「SEO対策って結局なにが正しいの?ネットで調べても人によって言ってることが違ってよくわかんない。」
今回はこういった悩みをすっきり解決します。
本記事を読むメリット
- この記事を読むことで、Googleが公式に公開している「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」に書いてある要点をすばやく理解できます。
- 本ガイドでは専門用語が多用されているため、本記事では内容を噛み砕いてわかりやすく解説し、ブログ初心者でも簡単に理解できます。
- このため、Google SEO で高評価を得るためのもっとも効果的なSEO対策ができ、サイトのアクセス数を効率的に伸ばせるようになります。
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド(2010年 pdf 版)」 ←こちらの方がビジュアルなどを交えながら分かりやすく解説されています。
Google検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドとは?
ガイドの対象者
まず、本ガイドの対象者について、ガイド冒頭にある文を抜粋します。
このガイドは、オンライン コンテンツを所有するか管理していて、Google 検索を通じて収益化や宣伝を行いたい方を対象としています。
具体的にはこんな人
- 成長している好調企業の経営者
- 多数のサイトのウェブマスター
- ウェブ代理店の SEO 専門家
- 検索の仕組みを知り SEO に取り入れたい個人の方
このように本ガイドでは、オンラインコンテンツ(企業サイトや個人ブログなど)をもつ企業経営者から個人ブロガーまでの幅広い人を対象としたガイドであることが示されています。
つまり、誰でもこのガイドを使うことができ、WebサイトなどのSEO対策を行うときに参考にできるということです。
ガイドの目的
ガイドの目的については、以下のようにあります。
Google でサイトが自動的に掲載順位 1 位になるための秘訣をご紹介するわけではありませんが、以下に示すおすすめの方法を取り入れると、検索エンジンがコンテンツをクロール、インデックス登録、そして把握するのが容易になるでしょう。
Google のおすすめの方法に基づいて SEO の基礎知識を包括的に学びたい方にとって、最適な資料です。
このように、Googleが公式でSEO対策の参考になるガイドであることを示しています。
言い換えれば、このガイドに沿ってSEO対策を行うことは、もっとも効果的かつ効率的にGoogle SEOで高評価を得るための対策を行うことができるということです。
Googleが示すSEO対策の本質
本ガイドでは、SEO対策の本質について、次のように書かれています。
検索エンジン最適化(SEO)は、ウェブサイトの各部分に小さな変更を加える作業が多くなります。
個々に見ると、これらの変更はちょっとした改良のように思えますが、複数の最適化手法を併用することで、サイトのユーザー エクスペリエンスやオーガニック検索結果でのパフォーマンスに著しい影響を与える可能性を秘めています。
ウェブサイトはユーザーの便宜のために構築するべきであり、すべての最適化はユーザー エクスペリエンスの向上のために調整する必要があります。
検索エンジンはユーザーの 1 つであり、他のユーザーがコンテンツを見つけるのに役立っています。
検索エンジン最適化は、検索エンジンがコンテンツを理解して他のユーザーに提示するのを助けるためのものです。
つまり、こういうことです。
- SEO対策は、複数の手法を組み合わせることで効果が大きくなる。
- SEO対策は、Goolgeユーザーのユーザービリティを上げるために行う(検索エンジンの評価を狙うためでない)。
- SEO対策は、検索エンジンが正しくコンテンツの存在と内容を把握し、Googleユーザーにそれを伝えられるようにすること。
本ガイドによれば、SEO対策でもっとも重要なポイントはこの3つです。
ガイドのおおまかな内容
このようなSEO対策の本質を踏まえ、本ガイドでは以下の項目についてわかりやすく解説されています。
- SEOの基礎について
- サイト構造を改善する方法
- コンテンツを最適化する方法
- クローラーへの対処方法
- モバイルSEOについて
- プロモーションと分析方法
Google SEOスターターガイドの要点
SEOの基礎について
・適切なページタイトルをつける
・descriptionメタタグを設定する
適切なページタイトルとは?
・ページの内容にあったタイトル
・簡潔でページ内容がわかるタイトル(32文字程度)
タイトルはGoogle検索結果に表示される重要な場所です。
ユーザーが検索するキーワードがタイトルに含まれる場合は、検索結果でヒットしやすくなります。検索結果の画面では、そのキーワードが太文字になります。
また、タイトルが長過ぎると末尾が「・・・」となり、検索結果でページ(タイトル)がクリックされにくくなってしまいます。
つまり、ページへのアクセス数を伸ばしやすくするためには、検索結果で表示されるぎりぎりの文字数32文字程度のタイトルをつけることがポイントです。
descriptionメタタグを設定するとは?
・descriptionメタタグとは、Googleなどの検索エンジンにページ概要を伝えるもの。
・メタタグは、ページ内容が分かる概要を1〜2文程度で書く。
・メタタグは、キーワードだけを並べたり、ページ内容と無関係のことを書かない。
なおメタタグを書く場所は、WordPressを使う場合、記事投稿・編集画面 下部にあります。
descriptionメタタグを設定することで、ページがキーワード検索でヒットしやすくなります。
サイト構造を改善する方法
・WebサイトページのURL構造を改善する
・Webサイトのナビゲーションをわかりやすくする
WebサイトページのURL構造を改善するとは?
・WebサイトページのURLは、「https://」+「ドメイン」+「/パーマリンク/」のような構造になっている。
例) https://tech-discovery.net/google-seo-guideline/
・分かりやすいURL構造にするとは、「ドメイン」をサイト名に合わせたり、「パーマリンク」にページ内容に関するキーワードを入れることである。
このように、URLを分かりやすくすることで、ユーザーと検索エンジンの両方にページ内容が伝わりやすくなります。
ページ内容が伝わりやすくすることは、ユーザーと検索エンジンからページを適切に評価されやすくすることにもつながります。
Webサイトのナビゲーションをわかりやすくするとは?
・ナビゲーションとは、サイト内にどういうページがあるのかということや、今サイト内のどこにいるのかをユーザーや検索エンジンに示すものである。
・ナビゲーションとして、トップページに「メニュー」や「サイトマップ」、「パンクズリスト」を設置する。
・ナビゲーションは、【テキストリンク】で設置する(画像リンクにしない)。
・ナビゲーションは、自然な階層にし、コンテンツを細かく分割しすぎない。
・サイトマップは、ユーザー向け(HTMLsitemap)と検索エンジン向け(XMLSitemap)の両方をつくる。
・サイトマップとは、サイト内のページを階層的に表示したリストのこと。
・ユーザー向けサイトマップは、カテゴリごとに階層順にリンクを並べる(固定ページで作成)。
・検索エンジン向けサイトマップは、「Google Search Console」を使って下記3つのファイルを送信する。
/feed
/sitemap.xml.gz
/sitemap.xml
このようなナビゲーションをつくることにより、ユーザーや検索エンジンがクロールしやすくなり、目的の記事を見つけやすくなったり、サイト内を巡回しやすくなり、サイトのユーザビリティを上げることができます。
コンテンツを最適化する方法
・質の高いコンテンツを提供する
・適切なアンカーテキストを書く
・画像を最大限活用する
・見出しタグを適切に使う
質の高いコンテンツとは?
・ユーザーがコンテンツを見つけるときに使うキーワードを想定し、検索されやすいキーワードに関するコンテンツ(記事ページなど)をつくる。
・ユーザーに検索されやすいキーワードは、「Google キーワードプランナー」などのキーワードツールを使って各キーワードの検索量を調べることができる。
・つまり、ユーザーのニーズ(悩みや疑問の解決など)が多いテーマに応える内容のページをつくる。
・ほかのサイトにはない新しくて便利なオリジナルコンテンツを含むページにする。
例)自分の実体験や、独自の調査にもとづくレビュー記事など
このように、質の高い魅力のあるページは、ユーザーにSNSやブログなどで口コミとして紹介されやすくなり、自然に認知が広がりやすくなります。
適切なアンカーテキストとは?
・アンカーテキストとは、クリックするとリンクページに飛ぶテキスト(だいたい青文字)のこと。
・このリンク先は、自分のサイト内または外部サイトのページに飛ぶように設定できる。
・アンカーテキストは、リンク先のページ内容が簡潔にわかるキーワードや単文を使ったテキスト(文字列)にする。
アンカーテキストは、ユーザーと検索エンジンの両方にリンク先を伝えるものであり、リンク先のページ内容がわかりやすいテキスト(文字列)にすることでクリックされやすくなります。
画像を最大限活用するとは?
・画像のイメージに合ったキーワードを含む簡潔なファイル名をつける。
・画像に関する情報は、alt属性で提供する。
・画像をalt属性にすることで、なんらかの理由で画像が表示されないときに、画像に関する代替テキスト(altテキスト)が表示されるようにできる。
・altテキストはアンカーテキストとしての機能もある。
このように、画像もページを構成する重要なコンテンツとして、画像情報がユーザーと検索エンジンの両方に正しく伝わるようにすることが大切です。
見出しタグを適切に使うとは?
・見出しタグとは、ユーザーや検索エンジンに「見出し」であることを伝えるためのHTMLという言語のhタグのことであり、見出しにしたい文の前後に「<h>見出し<h>」のように、<h>というタグをつける。
・見出しタグの種類(h1〜h6)を使い分けることで、ユーザーと検索エンジンの両方がページ内のコンテンツの重要度の違いがわかるような文章構造がつくれる。
・見出しタグは種類によって見出しの大きさが変わるため、ユーザーにとっては視覚的にも文章を読みやすくなる。
・hタグは、自然な階層でつける(重要度を逆転させるhタグをつけない)。
例)h1はサイトタイトル、h2は記事タイトル、h3は記事の大見出し、h4は小見出し
このように、hタグを使い分けて文章構造をつくり、ページのどこがどの程度重要なのかをユーザーと検索エンジンの両方に分かるようにすることで、作成したコンテンツが評価されやすくなります。
クローラーへの対処方法
・robots.txtを効果的に設定する
・リンクにnofollow属性を活用する
robots.txtを効果的に設定する
・robots.txtとは、検索エンジンにクロールして欲しいページと、クロールして欲しくないページを伝えるためのファイルのこと。
・検索結果ページや重複コンテンツに近いページは、robots.txtを設定してクロールさせないようにする。
このようにrobots.txtを使うことで、ユーザーにとって価値の低いサイトを検索結果に表示しないようにすることができ、サイトの利便性を損なわないようにできます。
リンクにnofollow属性を活用する
・コメント欄や掲示板、スパムサイトへのリンクなどは、nofollowを設定する。
・コメント欄に勝手にスパムサイトへのリンクを貼られる可能性もあることを想定し、nofollow設定で対策を行う。
このようにnofollowを設定することで、Googleにそのリンクをたどらないようにしてもらうことや、リンク先に自分のサイトのページ評価を渡さないように伝えることができます。
これにより、Googleから自分のサイトの評価が下がらないようにすることができます。
モバイルSEOについて
・モバイルサイトをGoogleに知らせる
・モバイルユーザーを適切に誘導する
モバイルサイトをGoogleに知らせる
・ウェブサイトをモバイル対応させる方法は3つある。
− レスポンシブデザインにする(ユーザーが利用するデバイスの画面サイズに合わせたページデザインを自動表示させる)
− 動的な配信をする(同じURLでも使うデバイスによって違うページが表示されるようにすること)
− 別々のURLを設定する
・作成したページがモバイルデバイスに対応しているかどうかモバイルテストを行う。
・モバイルテストは、モバイルフレンドリーテストで実施できる。
モバイルユーザーを適切に誘導する
・モバイルデバイスでデスクトップ版のページにアクセスしてしまった場合に、モバイル版のページに飛ぶように設定する(逆の設定も同様)。
・この場合、飛ばす先のページ内のコンテンツは、飛ばす前のページ内容のコンテンツとできるだけ同じにする(まったく関係のないページに飛ばさない)。
プロモーションと分析方法
・正しい方法でサイトを宣伝する
・便利なツールを活用する
正しい方法でサイトを宣伝する
・SNSを正しく理解して利用する。
・SNSで紹介するコンテンツは、ユーザーが興味を持つようなコンテンツに絞る。
・関連するコミュニティに参加する。
このように、SNSや関連コミュニティなどを正しく使ってサイトを宣伝することで、コンテンツに興味がありそうなユーザー層に簡単にリーチすることができます。
また、新しいコンテンツをつくるためのアイデアをひらめくチャンスも広がります。
便利なツールを活用する
・Google無料解析ツール「Search Console(サーチコンソール)」(旧ウェブマスターツール)を使う。
・サーチコンソールでできることは、おもに以下10個。
- クロールされなかったページの発見
- 検索エンジン向けのXMLサイトマップのテスト・送信
- robots.txt ファイルの分析・生成
- インデックスされた URL の削除
- 使用したいドメインの指定
- タイトルや description メタタグに関する問題の特定
- ユーザーがサイトへアクセスするときに使った上位の検索キーワードが分かる
- Googlebot がサイトページをどう見ているかに関する情報の確認
- サイトが品質に関するガイドラインに違反しているときに通知を受信できる
- 品質に関するガイドラインへの違反を改善した後、再審査できる
・Google無料解析ツール「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」(旧ウェブマスターツール)を使う。
・グーグルアナリティクスでできることは、おもに以下3つ。
- ユーザーがどのようにサイトにたどり着き、サイト内でどのように行動したかを分析できる。
- サイト内でアクセス数が多いページが分かる。
- グーグルアナリティクスなどで得た情報をもとに、サイト内のコンテンツを改善することができ、さらにその改善効果を測定できる。
GoogleのSEOスターターガイドでとくに重要なSEO対策ポイント
Google がコンテンツを見つけられるようにする
・サイトマップの送信
サイトマップとは、新しい記事ページなどを投稿または編集したときに、その情報を検索エンジンに伝えるサイト上のファイルです。
この設定をしておかないと、最新のページ情報をインデックスしてもらえず、検索結果に反映されません。検索結果に反映されないということは、Googleユーザーにもそのページを見つけてもらえないということです。
クロール対象外のページを Google に指示する
・robots.txt を使ってクロールされないようにする
・noindex タグを使用してクロールされないようにする
Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
「URL検査ツール」でインデックス登録されているか調べてGoogle がユーザーと同じようにページを確認できるようにする、・各ページに固有の正確なタイトルを付ける
検索結果に適したタイトルとスニペットを作成する
−ページのコンテンツについて正確に記述する
−各ページに固有のタイトルを付ける
−簡潔でわかりやすいタイトルを使用する
「description」メタタグを使用する
−ページの内容を正確に要約する
−ページごとに固有の説明を使用する
見出しタグを使用して重要なテキストを強調する
−概要を書く場合を想像する
−ページ全体で控えめに見出しを使用する
構造化データ マークアップを追加する
−リッチリザルト テストでマークアップを確認する
−データ ハイライターを使用する
−マークアップしたページの効果を追跡する
参考
マークアップ: HTMLやCSSという言語でwebサイトを作成するとき、文章構造(テキスト)や視覚表現(装飾)などの情報をコンピュータが認識できるようにタグをつかって意味付けすること。
構造化データ: 検索エンジンがページの内容をより適切に認識できるように、検索エンジンに対してコンテンツを説明するためにサイトのページに追加できるコードのこと。
リッチザルト: 視覚的な機能や操作機能が追加された、Google 検索結果のこと。(例 ネットで商品名で検索したとき、結果一覧で記事タイトルの下に表示される価格やレビュー数、星の数などの表示のこと)
サイトの階層を整理する
検索エンジンによる URL の使用方法を理解する
検索エンジンにとって重要なナビゲーション
ホームページに基づいてナビゲーションをプランニングする
「パンくずリスト」を使用する
ユーザーにとってシンプルなナビゲーション ページを作成する
わかりやすい階層を作成する
ナビゲーションにテキストを使用する
ユーザー向けにナビゲーション ページを用意し、検索エンジン向けにサイトマップを作成する
有益な 404 ページを表示する
コンテンツの情報を伝えるわかりやすい URL
URL は検索結果に表示される
URL で単語を使用する
シンプルなディレクトリ構造を作成する
ドキュメントに到達する URL のバージョンを 1 つにする
参考
パンくずリスト: サイトを訪問しているユーザーの現在位置をツリー状に視覚化した内部リンクのこと。多くのサイトでは、ページの上部か下部にある。
コンテンツを最適化する
興味深く有益なサイトにする
読者が求めているものを把握して提供する
読みやすいテキストを記述する
トピックを明快に整理する
新鮮な独自のコンテンツを作成する
検索ではなくユーザーに合わせてコンテンツを最適化する
ユーザーの信頼を得られるようにサイトを構築する
専門性と権威性を明確にする
テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する
気が散る広告を避ける
リンクを上手に使う
わかりやすいテキストを選ぶ
簡潔なテキストを記述する
見つけやすいリンクの書式を設定する
内部リンクのアンカー テキストについても検討する
リンク先に注意する
「nofollow」でコメントスパムを防ぐ
コメント列や掲示板に「nofollow」を自動的に追加する
画像を最適化する
「alt」属性を使用する
簡潔でわかりやすいファイル名と alt テキストを使用する
画像をリンクとして使用する場合は alt テキストを設定する
検索エンジンが画像を見つけやすくする
標準の画像形式を使用する
サイトをモバイル フレンドリーにする
・デバイス間の違いを理解する
・モバイル戦略を選択する
・正確にインデックス登録されるようにモバイルサイトを設定する
ウェブサイトを宣伝する
・ソーシャル メディア サイトについて理解する
・サイトの関連コミュニティのユーザーにアプローチする
検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
・「Google Search Console」で検索のパフォーマンスを分析する
・サイトでのユーザーの行動を分析する