プログラミング初心者:「Web系企業でよく使われるRubyってどういう言語なん?自分でWebアプリをつくれるようになりたいから基礎から学びたい。」
今日はこんな疑問を解決する記事です。
Rubyってどういう言語?
結論からいうと、Rubyとは、Webサービスを開発するときに使われるもっとも一般的なプログラミング言語であり、Web系企業の多くがRubyを使ってサービスを開発しています。
つまり、Web系企業で働きたいけど、どんなプログラミング言語を勉強したらいいか分からないという人は、Rubyを勉強しておけば必ず役立ちます。
私たちの最も身近なRubyを使ったWebサービスには、以下のものがあり、Rubyを習得すればこのようなWebサービスがつくれるようになります。
・twitter(ツイッター)
・クックパッド
・食べログ
・Airbnb(エアービーエヌビー)
・価格.com(価格ドットコム)
・hulu(フルー)
・Gunosy(グノシー)
・クラウドワークス
上のサイトのように、Rubyは動的なWebサービスをつくるのに適したプログラミング言語です。
Rubyを使うメリットは?【3つあり】
1.フレームワーク「Ruby on Rails」が使えるのでコードが短くてすむ
2.Web系企業からのRubyスキル需要が高い
3.日本語の参考書が多く学習しやすい
Rubyを使うメリットは、おもに上の3つです。
この3つについて、もう少し詳しく解説します。
フレームワーク「Ruby on Rails」が使えるのでコードが短くてすむ
Ruby on Railsは、Ruby言語でプログラムを書くときに使えるフレームワークです。
Ruby on Railsを使うことにより、コードを書く量を減らすことができるため、効率よくWebアプリの開発ができます。
Ruby言語だけで書くと10行程度必要なコードでも、Ruby on Railsを使えば1行ですませることができます。
Web系企業からのRubyスキル需要が高い
Rubyは、多くのWeb系企業で使われているプログラミング言語であるため、Rubyのスキルが高い人は企業からも重宝されます。
また、RubyでできることはWebアプリケーションの開発だけではなく、RUBYMOTIONを利用すればスマホアプリ(iPhoneやMacOS、Android用アプリ)の開発もできるため、仕事の幅を広げることができます。
日本語の参考書が多く学習しやすい
プログラミング言語の種類は200以上あると言われていますが、そのほとんどが海外で開発された言語であるため、それらに関する情報の多くは英語で書かれています。
しかしRubyは、日本人によって開発された言語であるため、Rubyに関する情報は日本語で書かれたものが多くあります。
Rubyの学習で分からないことがあるときは、ネットで調べればほとんどの問題を解決することができ、独学でもある程度のスキルを身につけることができます。
Rubyのおもな特徴
Rubyは、以下の点がほかのプログラミング言語と異なるところです。
・Rubyのファイルは「.rb」という拡張子をつけることで保存される。
・Rubyのコードはほかのプログラミング言語と比べてコードが短い
・オブジェクト指向※といわれるスクリプト言語
※従来のプログラミング言語では困難になってきた、大規模なソフトウェアの開発をより効率よく開発を行うために考え出された概念のこと。
では実際にプログラムの例を見てみましょう。
例1)実際にターミナル上にHello,world!を出力するプログラム
print("Hello,world!\n")
例2)画面上に「こんにちは」という文章を表示するコードの違い
【Java】
System.out.println("こんにちは");
【Ruby】
p "こんにちは"
例3)コンソールから名前を入力してもらうときのコードの違い
【JavaScript】
import readlineSync from "readline-sync"
const name = readlineSync.question("名前を入力してください");
【Ruby】
puts "名前を入力してください"
name = gets.chomp
以上のように、Rubyはほかのプログラミング言語と比較してコードが短いことが大きな特徴であり、フレームワーク「Ruby on Rails」を使えばさらに短いコードでプログラムをつくることができます。
Rubyを使う開発環境のつくり方【4ステップ】
Ruby言語でプログラムを書くためには、まずRubyをインストールする必要があります。
Rubyのインストールは以下の手順(Macの場合)で行います。
1.Xcodeのインストール
2.Homebrewのインストール
3.rbenvのインストール
4.Rubyのインストール
1.Xcodeのインストール
・こちらからXcodeをダウンロードします。
・ダウンロードが完了したら「ターミナル(Macのアプリ)」を開きます。
※ターミナルの場所
・MacのFinderを開いて、Finder右上の検索窓で「ユーティリティ」を検索。
・ユーティリティ内のアプリなどが表示されるので、その中から「ターミナル.app」をダブルクリックし、アプリを起動する。
・ターミナルを開いたら、以下のコマンドを打ち込みます。
xcode-select --install
・これでXcodeのインストールは完了です。
2.Homebrewのインストール
Homebrewは、Mac OSのパッケージ管理システムです。
・まず、Homebrewのホームページから「Install Homebrew」という項目のすぐ下にあるコマンドをコピーします。
・コピーしたコマンドをターミナル上にペーストし、Enterキーで実行します。・インストールの途中で、「Enterキー」を押すことやパスワード(MacPCにログインする時のパスワード)の入力が求められるので、入力します。
・実行したら、次のコマンドをコピー&ペーストでHomebrewがインストールされたか確認します。
brew -v
・実行後バージョン(数字)が出力されれば、インストールの完了です。
3.rbenvのインストール
rbenvは、異なるバージョンのRubyの管理に使います。
・まず、以下のコマンドをターミナルで実行します。
brew install rbenv ruby-build
・次に、ターミナルで以下のコマンドを実行します(一行ずつ入力する)。
echo 'export PATH="~/.rbenv/shims:/usr/local/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
4.Rubyのインストール
・ターミナルで以下のコマンドを実行します。
・実行すると、インストール可能なRubyのバージョンが表示されるので、Ruby「2.5.0」をインストールします。
rbenv install --list
rbenv install 2.5.0
・次に、以下のコマンドを入力します(これでRuby「2.5.0」が使えるようになります)。
rbenv global 2.5.0
ruby -v
・「ruby -v」というコマンドを入力し、「2.5.0」と表示されればインストールの完了です。
Rubyを効率よく学ぶ方法
Rubyを効率よく学ぶおすすめの方法は次のとおりです。
・本で学ぶ
(1)たのしいRuby 第6版【電子書籍】[ 高橋 征義 ]
(2)パーフェクトRuby on Rails【電子書籍】[ すがわらまさのり ]
(3)プログラミング言語Ruby [ デーヴィド・フラナガン ]
(4)Rubyレシピブック 第3版 303の技【電子書籍】[ 青木 峰郎 ]
・動画で学ぶ
(1) paizaラーニング
(2)【Rails入門】初心者のためのRuby on Rails
・無料学習サービス・アプリで学ぶ
(1)Progate(プロゲート)
(2)ミニツク
(3)ドットインストール
(4)Rubyリファレンスマニュアル
(5)Let'sプログラミング
・スクールで学ぶ
(1)10秒で登録完了!TECH::CAMPオンライン説明会
(2)プログラミングのオンラインスクールCodeCamp
(3)TechAcademy 無料体験
(4)tech boostオンライン